今回の記事では、現地で盗難などのトラブルへの対策や対処方法などを紹介しています。
どんなに気を付けていても〝トラブル〟に遭遇してしまうことはあります。
イタリアで盗難などの予期せぬトラブルに遭った場合でも、大切なのは〝慌てず〟対応することです。
イタリアといえば「スリ」「盗難」?!
どこの国でも同じですが〝トラブルに遭う人は遭う〟し、〝遭わない人は遭わない〟というのが実際のところ。
ガイドブックなどの情報は注意喚起のため、被害のことを大きく取り上げていますが、実際には被害に遭っていない旅行者の方が多いです。
トラブル遭遇時は「パニック」や「頭が真っ白になる」といった状況に陥ってしまいがち。
ですが、まずは深呼吸をして落ち着いて、何よりも被害がこれ以上大きくならないよう、出来る限り被害を最小限に抑えることが大切になります。
対応の手順などを大まかにでも知ってと、それだけで万が一の時に冷静に対応できる余裕が心に生まれます。
もしもの時は慌てず順番よく!
この手順を参考に対応していこう
① | ●カード会社/携帯電話会社へ連絡する |
---|---|
② | ●警察署で被害届を作成してもらう [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] テルミニ駅近くの警察署(日本語書式あり) |
※その他 | [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] ツアー会社への連絡 [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] 添乗員さんへの連絡 [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] 航空会社への確認 etc |
パスポート 紛失 |
●自分のケースを確認する [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] 必要書類の準備(メールかfaxで送ってもらう) |
※証明写真 | [wp-svg-icons icon=”forward-3″ wrap=”i”]ローマではこちらで撮影可 |
③ | ●日本大使館/領事館での諸手続き [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] 帰国のための渡航書 [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] パスポート再発行 etc [wp-svg-icons icon=”play-2″ wrap=”i”] 手数料の用意 |
参考サイト | [wp-svg-icons icon=”forward-3″ wrap=”i”]在イタリア日本大使館 [wp-svg-icons icon=”forward-3″ wrap=”i”]在ミラノ日本国領事館 |
Sono giapponese,
vorrei fare la denuncia di furto.
私は日本人です、
盗難証明の作成をお願いします。
被害に遭われてしまった場合は、どうしても自分を責めてしまいがちです。
ですが、どんなに必死に気を付けていようと〝慣れない異国の地〟ではトラブルに遭ってしまうことは少なからず必ずあることです。
ジプシー「ロマ」と呼ばれる人たち
まず知っておいて欲しいのが、現在イタリアでスリを働いているのは〝ジプシー〟こと「ロマ」と呼ばれる人たち。
彼らは、どんなに幼い子供であっても〝犯罪の中〟でしか生きる術を知らずに育った世代の人たちです。
幼いころ頃から〝良心〟や〝常識〟といった、私たちが当たり前に学んできたものを学ぶ機会さえ与えられず生きてきた子供や大人たち。
残念ながら、相手は窃盗のプロ。
誰かまわずをターゲットにしている訳ではなく、〝隙のある人〟を見つけて犯罪行為を繰り返します。
彼らの犯している〝犯罪行為〟は、決して許されるものではありません。
ですが、〝対処術をあらかじめ知っておく〟ことで防げることも、被害を最小限に止めることも可能です。
万が一、トラブルに遭ってしまった際でも「慌てず迅速に対応すること」で被害の拡大や、その後の日程でのトラブルなどは十分に防ぐことができます。
過剰に警戒しすぎるのも逆効果
バッグを抱えるなど〝過剰に注意しぎる行動〟が、むしろスリの目を引いてしまうことも...。
何をどう気を付けたら良いの?
彼らは「この人物ならいける」というターゲットを的確に見定めて狙っているため、まずはスリのパターンを知って、ターゲットにならないようにすることがポイントになります。
ズバリ狙われやすいバッグはコレ!
分かりやすく例えると、軽くて扱いやすい旅行者に人気の〝レスポートサック〟のようなバッグ。
こういった「上部にファスナーのある斜め掛けのデザイン」が、一番被害に遭いやすくなっています。
なぜ狙われやすいかというと〝バッグ自体が身体の下に方にくる〟からです。
スリがバッグの中に手を入れる動作が相手に気づかれにくくなり、逆に肩掛けハンドバッグなどの場合は〝持ち主の身体のより近くにバッグがある〟ため、バッグに手を入れるスリの動作が相手にバレやすいのです。
女性へのおすすめは〝2Wayバッグ〟
「斜め掛け」と「肩掛け」の2WAY仕様のタイプは、混雑した場所などはショルダー紐と肩掛けストラップを同時に使用したり、状況に応じて臨機応変に使えるので便利です。
男性へのおすすめは〝ボディバッグ〟
バッグを自分の胸の前で抱えられ、さらには外側に無駄なポケットやチャックなどもないため、よくあるバッグの外側ポケットからのスマホ盗難などを防ぐことができます。
スリ被害よりも多い「金銭トラブル」とは?!
両替所が見つからなかったり、持っているクレジットカードにキャッシング機能がなかったり、カード頼みの旅のため日本円の持ち合わせがあまりなかったり、理由は様々です。
現金は少し余裕を持って持参する
クレジットカードのキャッシングができない場合や、何らかの理由でクレジットカードが使えなくった場合は、本当に大変...
節約しながらやりくりするしかなくなってしまい、気持ちの余裕さえもなくなってしまうので、お金の管理については〝渡航前にきちんと計画を立てる〟ことが大切になります!
イタリアのほとんどのお店では、少額決済からクレジットカードの利用が可能です。
ですが、公共交通機関のチケットを購入したり、Barでお水を買ったりなど、小さなお店では現金しか使えないところも多く、普段のクセでつい現金を出してしまうことが原因にもなったりします。
観光サポートのお仕事をしている中で、幸いにもスリの被害に遭われた方はまだいないのですが、意外にもこの〝お金が足りなくなる〟というトラブルが一番多いので注意!
渡航前に必ず「PINコード」を確認して控えておく
日本でクレジットカードを使って決済する場合は〝サインでOK〟なのですが、海外では「PINコードが分からないと決済できない」ことがほとんど。
そのため、海外旅行の際は必ずクレジットカードの暗証番号は控えておくこと!
あると便利な「プリペイド式カード」
予期せぬ〝旅行中の現金トラブル〟などの際にも活躍してくれるのが、面倒な手続きいらずで作ることができる「海外プリペイド式カード」です。
日本出発の前に指定口座へお好きな金額を入金し、実際にチャージした口座から必要な分だけ現地ATMから引き出すことのできる便利なカードです。
例えば、カードと現金の入ったお財布を盗まれてしまった場合でも、このカードをお財布とは別の場所に保管しておくことで、旅の保証にもなります。
万が一〝現金が足りなくなった〟場合でも、現地のATMから現地通貨でお金お引き出せるので、いざいという時の保険にも。
ATMを使用する際は気を付けよう!
イタリアでATMを利用する際に一番気を付けてほしいのが、日本とは違って「現金よりも先にカードが出てくる」ということ。
カードに気付かないまま現金を待っていると、防犯のため〝カードがすぐにATMの中に飲み込まれてしまう〟のでご注意ください。
まとめ
どんなに必死に気を付けていようとも、慣れない異国の地ではトラブルに遭ってしまうことは必ずあります。
ガイドブックなどの情報から〝街歩きが怖い〟という気持ちを持つ方も多いかと思います。
ですが、「スリ被害に遭われた方」よりも、「被害に遭われていない方」のほうが多いということも覚えていて下さいね。
何よりも大切なのは、被害に遭わないためにはどう対処するか。
また「被害に遭ってしまった時にどうするか」を事前に知っておき、〝渡航前にきちんと準備をしておく〟ことがポイント。
トラブルに遭遇した時は、焦らずに対処することで被害を最小限に抑えることができるので、まずは気持ちを落ち着かせて対応することが大切。