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makico
イタリア在住
イタリアの職人文化と革製品をこよなく愛し、ローマの片隅でゆるく生きてます。

ローマで出会った人やモノの素敵な物語を伝えていけたらと意気込みながら、マイペースにブログを書いたりサイトを運営したりしています。
イタリア職人が作るハンドメイド革製品click

STORY

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-storiaunica-

 

イタリア語で「storia」「unica」は、「たったひとつの物語」という意味です。

イタリアの昔ながらの職人工房や伝統的な職人文化は今、様々な理由から受け継がれてきた素晴らしい歴史に人知れず幕を下ろそうとしています。

職人さんたちの物語と、出会う〝たったひとりの誰か〟の物語が交差し、そこから新たな物語が大切に紡がれていくようにとの願いを込めて名付けました。

 

始まりの物語

 

路地裏1

私の住む街、ローマ

 
路地裏に昔ながらの小さな職人工房が、まだ少しだけ残る街。
たくさんの人々の想いと終わらない物語を、ずっと見つめてきた街だ。

キッカケは、おじいちゃん職人との出会い。  
 

おじいちゃん職人

今では数少ない、この街に残る熟練職人のひとり。

昔ながらの道具で革を切り、
年季の入った古い相棒のミシンを踏む。

代々受け継がれてきた職人技は、
心に残る思い出や、大切な贈り物に似ていると思う。
いつか失われてしまう、おじいちゃんだけの熟練した技。

それは〝たったひとつの物語〟みたいだ。

 

路地裏2

私のおじいちゃんも革のバッグを使ってたっけ...。
 
 
それは月日が刻まれた、祖父だけの素敵なバッグ。
祖父の持ち物は、古い時計もみんな宝物のようだった。
 
大事にしてきた大切な物を、いつも嬉しそうに見せてくれた。
 
祖父が好きだったものは、今も父が大切にしている。
母のお気に入りは、いつしか私のお気に入りになった。
 
物語はいつだって誰かのもとで紡がれてゆくのだ。
 
 
そうだ、おじいちゃんの鞄をもっと多くの人に使ってもらいたい。
 
 
 

工房の工具写真

それがもし「たったひとつ」であっても、誰かの元へ届けばいい。
おじいちゃん職人は、この先ずっとは鞄を作れない。

少しずつ時代から失われつつある、本物のArtigianatoたち。
ここにある〝たったひとりの誰かの物語〟。

そんな単純で小さな思いから、
路地裏の小さな職人工房やお店を訪ねる日々。
それは、職人さんたちや街の人たちの〝たったひとつの物語〟探し。

ひとりひとりに未来へ紡ぐべき物語がある。
私たちの物語は、きっとたった今始まったばかりだ。