
ロックダウン後のイタリアで、現在の日本からイタリアへの渡航状況 はどうなっているのでしょうか?
今回の記事のざっくり内容はコチラ
2020年9月末現在のイタリア、コロナウィルス感染拡大の後「日本からイタリアへの渡航状況」や「イタリア入国後の措置」が現在どのような状況になっているのかをまとめて紹介。
新型コロナウィルスの渦に飲まれたイタリア
誰もが信じられなかった「パンデミック」
2020年、2月。
イタリアは、新型コロナウィルスによる「ヨーロッパ第一の感染震源地」となりました。
世界に先駆けてのイタリア全土封鎖(ロックダウン)の様子は、日本のTVなどでも、連日大々的に報道されていたのは記憶に新しいはず。イタリア国内での直接的な感染拡大は、北イタリアの小さな街「コドーニョ」から始まり、新型コロナウィルスの猛威があっという間にイタリア全土のみならず、世界中の人々を震撼させるまでに猛威を奮いました。
新型コロナウィルス(COVID-19)の脅威が「近くて遠い国」である中国や、東の島国である日本国内に停泊する「プリンセス・ダイアモンド号」の話ではなく、その脅威が今、間違いなく “ヨーロッパで起こっていること” だからでした。
―2020年3月9日、イタリア全土ロックダウンへ



え?ロックダウンって何…?!
正直なところ、当時の私は 「イタリアで今起こっていること」をブログに書く気にはなれずにいました。
イタリア北部からはじまった新型コロナウィルスの予想だにしない感染拡大により、突然イタリア全土がロックダウンされたとはいえ、私が暮らすローマは割と平和なモノだったからです。



何だか、嘘みたいに平和だな…
渦中のイタリアにて...
実際には連日、信じらないくらい多くの方々が亡くなり、驚くほどのスピードで感染者が激増していきました。そして、時間の感覚すら段々となくなっていきました。
(良くも悪くも)それとは反比例するように、
私の周りでは近所の人々は、至って平和(ベランダからお喋りするなど)に日々を過ごし、引きこもりが苦手なイタリアの人たち みんなが例外なく家にいるということ、外に人影がほとんどないということ 以外は、新型コロナウィルスの脅威を感じる場面など私の周りでは一切ありませんでした。



ロックダウンってなんかもっとこう、 “世界の終わり” みたいな雰囲気かと思ってたよ...
それでもTVの報道、ネットのニュース、日本からの安否を心配してくれる友人たちからのメールなど、何だか(映画の中の世界にでもいるような)この現状に、自分自身がぼんやりとして上手くついて行けない...。
目まぐるしい速度で変わってゆく現状に、気持ち的にはこんな感じの心境でした。



この間、「amazon」には本当にお世話になりました!
現地イタリアにいる日本人のひとりとして「タイムリーな現状」を伝える義務が、もしかしたら私にはあったのかもしれません。※実のところ、ロックダウンで引きこもっているため状況などは分からない...(分かるのはご近所情報のみ)
ですが、“世間やネットでは様々な情報が錯綜”し、なぜか自分の中で(何となくですが)それは「気軽に記事にしてはいけないもの」と、勝手にそんな気持ちの方が強くなっていました。
ロックダウン生活を面白おかしく書くこと、現地の状況をイタリアから嘆いたり、訴えたりすることも当然ながらできたのですが、何故かそうしようとは思えず、ブログも最後の更新からそのままの放置の状態に...。



家にいるだけだから、自分が得る情報は「ニュース」や「ネット」で見るものだし…。何よりも多くの人が亡くなってる。
感染ピークを乗り越えて入国規制緩和へ
―2020年5月4日、「フェーズ2」へ
長かったイタリアのロックダウン生活(※必要品の買い物や散歩などは割と自由にできていた)が功を奏し、ジュセッペ・コンテ首相から“感染拡大措置”が「フェーズ2」へ移行されるとの発表。
いつ終わるか知れぬロックダウン生活の中では、“目に涙を浮かべて国民のために人命優先を説く” コンテ首相の姿 に、イタリアに住む多くの人々が心を打たれました。
ついでに...



カンパーニア州のデ・ルーカ知事や、各都市の市長さんたちの外出禁止令を守らない住民への 「怒号が飛び交う説教」は本当に印象的でした!
そして、ついに!
2020年7月1日より、イタリア政府は 日本からイタリアへの入国制限の緩和 を開始。
現在の日本からのイタリアへの渡航状況について



以降、2020年9月末現在の情報となります!
外務省発令「感染症危険情報」のレベルを確認しよう
外務省の感染症危険情報は「レベル3」
●レベル3(渡航中止勧告):イタリア全土 に発令中(2020年9月末現在)
☞ 外務省HPで最新情報をチェックする!


イタリア入国後の自己隔離は「あり」



現時点では、イタリアは “日本からの渡航者や日本人”に対して「入国後の行動制限措置」をとっている国のひとつです。
イタリア政府による「入国後の行動制限措置」について
- 日本からイタリア入国後は、「保健当局への通報」および「14日間の自己隔離の義務」
- 自己隔離のため滞在先、滞在先までの私的な移動手段(※公共交通機関は利用不可)を事前に確保し、「指定の自己宣誓書」を入国後に提出する
渡航前に必ず手配しておこう
滞在先までの移動手段は、公共交通機関以外で事前に必ず確保しておくこと!
☞ 空港からの送迎サービスを利用する
自己隔離中でも。。。
- 生活に必要な外出(スーパー、薬局、散歩など)は許可されています
- 新型コロナウイルス感染症の症状を発症した場合を除き、自己隔離中に滞在場所を変更することは可能(その場合には使用する交通手段及び行程を保健当局に宣誓する義務あり)
日本からイタリアへのフライト状況は?


日本からイタリアへの渡航は「可能」



現在は、多数の航空会社が「日本-イタリア」間で 問題なく就航 している状況です。
ただし...
※アリタリア航空などの “直行便” は未だフライトのキャンセル・変更などが相次いでいるので、各航空会社のフライト状況については随時チェックが必要です。
☞アリタリア航空の最新フライト情報
※アリタリア航空は、日本国内の発着空港が 成田空港 → 羽田空港 へと変わります。


各航空会社のフライト状況
- K.L.M オランダ航空
- エールフランス
- スイスインターナショナル
- カタール航空
- エミレーツ航空
- ルフトハンザ航空
- ターキッシュエアラインズ
在イタリア日本国大使館HPからも最新情報を確認できます
●最新のフライト情報をチェックする
☞日本発イタリア行きの経路等に関する情報
イタリアから帰国後のこともチェック!
●帰国後の日本入国に関して
☞厚生労働省のHPで最新情報を確認しよう



イタリアからの帰国の場合、
“日本入国時にも様々な規制がある”ため、最新情報を必ずチェックしておきましょう!
日本から乗り継ぎの場合は?



渡航先により規制が大きく変わるため、乗り継ぎ地で 「まさかの14日間の自己隔離」とならないよう必ず確認しておきましょう...!
乗り継ぎ地の規制措置をチェック!
●外務省海外安全HP
☞ 乗り継ぎ先の最新の規制状況を確認する
●在イタリア日本国大使館HP
☞イタリア入国に関する最新の法令を確認する
※予約時に旅行会社へ必ず事前確認すること!
イタリア入国に先立つ14日間に、クロアチア、ギリシャ、マルタ、スペイン、フランス(一部の州)で滞在または乗り換えを行った場合、入国の72時間前以降に行ったPCR検査陰性結果の提示、または入国時または入国後48時間以内にPCR検査を受ける義務あり(9月末日現在)※在イタリア日本国大使館HPを要確認
留学でイタリアへ渡航する場合は?
ビザの発給状況は?



在日イタリア大使館では、9月より「ビザ発給」が再開されています!
現在、VISA申請は完全予約制
- 北海道~静岡県までを管轄
☞在日イタリア大使館HP - 愛知県以西を管轄
在大阪イタリア領事館HP
※滞在が3ヶ月未満の場合はVISA申請の必要なし
※イタリア渡航の際は、英文の「PCR検査の陰性証明」(1週間有効)を日本から持参するとより安心。
まとめ


新型コロナウィルス“第二波”の影響



現在のイタリア、
現状はどうなっているの?
「フェーズ2」への移行後、感染者が日々マイナスと転じていたイタリア。
他ヨーロッパの国々では、連日「新型コロナウィルス感染第二波」により、多くの新規感染者が出ています。そのため、イタリアからバカンスで海外に行っていた人たちが “滞在先でウィルスに感染”し、再びイタリア国内にウィルスを持ち込むパターンから、現在は新規感染者が増加の傾向にあります。
イタリア国内起因ではなく、海外が起因のケースにて感染者が出ているのが現状です。
イタリアは9月より学校が再開!



とはいえ、イタリアは 9月から学校を再開しています。
他のヨーロッパ諸国が、新型コロナウィルス第二波の影響により、多い国で新規感染者6,000人超を出している現時点で、イタリア国内の新規感染者が2,000人を超えた日はまだありません。イタリア政府はこの現状を踏まえ、以前のような感染拡大には繋がらないとの見方で学校再開を決定しています。
私の住んでいるローマの街でいうと、お店や美術館なども再開し、マスクを着用していること以外は 割とみんなが普段通りに生活しています。
※10/2、イタリアの新規コロナウィルス感染者が2,499名となりました!
☞ローマのあるラツィオでは、10/3より「屋外でもマスク着用」を義務化(6才以下の子供など、一部例外あり)
渡航後に大事なことは日本と変わらず!
- 人が集う場所では必ずマスクを着用する
- ソーシャルディスタンスをきちんと保つ
- 手洗い、消毒を忘れずに行う
ここを押さえてイタリアへ渡航しよう!



要点をまとめると・・・
日本からイタリア入国前にすることは?
- 自己隔離のための滞在先を手配
(※観光するには14日の滞在が必要) - 滞在先までの私的な移動手段を確保
(※公共交通機関の利用不可) - 最新の現地情報をチェックする
☞外務省HP - イタリア入国の最新法令を確認する
☞在イタリア日本国大使館HP - 帰国後の必要措置を確認する
☞厚生労働省HP
イタリア入国後にすることは?
- 保健当局への通報
- 滞在先にて14日間の自己隔離
※生活に必要な買い物や散歩などは可 - 入国時に指定の“自己宣誓書”を提出する
☞移動手段の確保が個人では難しい場合は、 空港からの送迎サービス を利用しよう。
※イタリアへの入国情報やフライト状況は、その国の新型コロナウィルスの感染動向などによって、日々刻々と変わっていっている状況です。渡航の際は、必ず最新情報を確認する必要があります。



以上が、現時点での日本からイタリアへの渡航状況となっています。