「storiaunica」

-「たったひとつの物語」探し-

路地裏1

私の住む街、イタリアの首都ローマ。

路地裏に昔ながらの小さな職人工房が、まだ少しだけ残る街。
たくさんの人々の想いと終わらない物語を、ずっと見つめてきた街だ。

キッカケは、おじいちゃん職人との出会い。  

おじいちゃん職人

今では数少ない、この街に残る熟練職人のひとり。
昔ながらの道具で革を切り、
年季の入った古い相棒のミシンを踏む。

代々受け継がれてきた職人技は、
心に残る思い出や、大切な贈り物に似ていると思う。
いつか失われてしまう、おじいちゃんだけの熟練した技。

それは【たったひとつの物語】みたいだ。

路地裏2

私のおじいちゃんも革のバッグを使ってたっけ…。

それは月日が刻まれた、祖父だけの素敵なバッグ。
祖父の持ち物は、古い時計もみんな宝物のようだった。

大事にしてきた大切な物を、いつも嬉しそうに見せてくれた。

祖父が好きだったものは、今も父が大切にしている。
母のお気に入りは、いつしか私のお気に入りになった。
物語はいつだって誰かのもとで紡がれてゆくのだ。

“ そうだ、おじいちゃんの鞄をもっと多くの人に使ってもらいたい ”

工房の工具写真

おじいちゃん職人は、この先ずっとは鞄を作れない。
少しずつ時代から失われつつある、本物のArtigianatoたち。

そんな単純で小さな思いから、

相棒と共に路地裏の小さな職人工房を訪ねる日々。
それは、職人さんたちの【たったひとつの物語】探し。

「長く大切に残したいもの」
「頑張った自分へのプレゼント」
「ここにしかない特別なもの」
「大切な人に心を込めて贈りたいもの」

ひとりひとりに未来へ紡ぐべき物語がある。
私たちの物語は、たった今始まったばかりだ。